びっきぃ

鬼平犯科帳 第2シリーズのびっきぃのレビュー・感想・評価

鬼平犯科帳 第2シリーズ(1990年製作のドラマ)
5.0
鬼平無くして今の自分無し。それぐらい鬼平を愛してやまない。
その中でもこの第2シリーズの12話、雨乞い庄右衛門は自分の鬼平人生の中の頂点、時代劇人生の中でも五本の指に入る話。

心臓を患い死期を悟った老盗賊、雨乞い庄右衛門にスポットを当てた12話。
鬼平はラストにやっと出てくるという変則的な話ながら、雨乞い庄右衛門を演じた田村高廣が凄まじすぎて鳥肌モノ。

自分を裏切った子分達を自らの手で始末をするシーン。
ここの田村高廣の殺陣が凄まじい。
これは映画ではないですよね…自宅のテレビでこんなに鬼気迫る凄まじい殺陣が観れるなんて…と毎回思う。
初見は10代の頃だったが、心にえぐいぐらいの矢を射られた様だった。
ガキながらにこのシーンの凄さにやられたのだが、更に歳を重ねてこのシーンを観ると、この時の雨乞い庄右衛門の気持ちなどがより深く入ってきて涙無しでは観られない。

因みに最初は子分達を斬り殺すシーンだったところを、日本刀はそう何人も斬れるものではないと田村高廣が刺し殺す方向に持っていたらしい。
このリアリティこそがこの殺陣の凄まじさを引き出している。

もちろん12話以外の話も見所満載です。
第2シリーズに限ったものでもないです。
CSの時代劇チャンネルで簡単に観れますので、是非鬼平犯科帳の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?
びっきぃ

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