ドスティ

THE WIRE/ザ・ワイヤー シーズン3のドスティのレビュー・感想・評価

4.8
完走。
面白さ天井知らず!

街の景色は変わり若い世代が台頭しても、ゲームは変わらない。
兄弟分エイヴォンとストリンガーの緊迫する関係が熱かった。
ストリンガーは大学で勉強した事をヤクの売人達に実践させたり頭脳派ながら政治の世界では賢さが足りず哀しい。

下っ端を逮捕しても根本的な解決には至らず治安の悪さを打開する為に警察は何が出来るのか。
数字しか見ず腐敗した上層部と現場の試行錯誤。

カッコいい義賊オマールを子供たちがヒーロー視するのは当然だし、それを嘆くバンクの気持ちもわかる。
カティ頑張れ。
プレッツ…師匠レスターが悲しんでるよ。

キーマがマクノルティに似てきて嫌。
黒人が多いボルティモアでは不利な白人政治家カルケティ絶妙にいけ好かない。
暴力と血に塗れたエイヴォンは情に厚いとこあり思わずホロリ。

何人殺そうと悪びれないウィーベイすら魚エピだけで絆されちゃうし、本当に脚本が秀逸。

好きなベンガ・アキナベ登場嬉しい。
ブラザー・ムーゾンの立ちまくったキャラ強烈。
シドナー有能なのに貧乏くじ引かされがち。

ボディーとプートは彼らがした事を思うと複雑で温かく見守りづらいけど、社会構造による貧困など環境のせい。
まさに今と問題が直結し状況があまり変わらない事に愕然としつつ、だからこそ作品に高い強度がある。
ドスティ

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