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東京ラブストーリーのERIのレビュー・感想・評価

東京ラブストーリー(1991年製作のドラマ)
4.8
最高です。

10代にも満たない幼心にこのドラマに夢中になってきゅんきゅんしてました。再放送で再びの鑑賞。今見るとツッコミどころ満載で、大人になってわかることもたくさんあるけど、大好きだ。私のドラマ好きは確実にこのドラマから始まっている。

この当時のドラマは、今の韓国ドラマみたいに1話のエネルギーがすごくてありえない急展開ばかりで、それがたまらなくよい。結局、代わり映えしない日常みたいなものより、ドラマチックなものの魅力がトレンディドラマにはあったんだよなぁ。

そして何と言っても音楽の力が大きい。なんてことないシーンも名曲たちをBGMに釘付けになる。大げさなぐらいが面白くてよき。

空港で出会った永尾完治と赤名リカのすれ違いの恋が始まる。愛媛から上京してきたカンチには、三上くんと関口さとみちゃんという高校からの友達がいる。三上くんもカンチもさとみちゃんのことが好きで、親友だからなかなか距離が縮まらない。この微妙な3人の中に都会っ子で寂しがり屋の赤名リカ。

この鈴木保奈美は、くるくる表情が変わって頭の回転も早く勝気でたまらなく可愛いのだ。加えて、声がめちゃくちゃ可愛いんだよなぁ。

突拍子も無いことを突然しでかしたり言ったりするから目が離せない。1話からラストの公園のシーンは、ドキドキする。ずっちーな、も真似したくなるんだよ。

携帯電話のない時代の恋愛は、これでもかとすれ違う。すれ違うから、好きだという気持ちが募ってゆく。公衆電話からの会いたいの破壊力。コロコロとしたでかい子機。時代を感じる前髪。この時代の20代前半、めちゃくちゃ大人っぽいな。カラオケもボックスじゃないし、お店もやたらとオープンな感じで個室とかあんまりないんだなぁ。

すれ違いまくる三上くんとさとみちゃんとカンチとリカ。カンチは精一杯、誠実なのにどうにもすれ違っちゃうんだよな。一生懸命信じようとするのにね。寂しくてたまらないんだよね。

あの時、リカはなんでカンチをさとみちゃんのとこに行かせちゃうんだ。女の子が落ち込んでる男の子の側にいるのと、男の子が落ち込んでる女の子の側にいるのって意味が違うんだなぁ。

言葉と行動のすれ違いに胸が張り裂けそうだよ。切なすぎる。
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