根深い人種差別や偏見による冤罪はこうして起こるんだって怖さや憤りを感じる実話を元にした作品。
まだあどけなさの残る子供たちが黒人ってだけで大人達に寄ってたかって不当な尋問をされるシーンが本当に不快。分別もつかない子供達に嘘の言葉で自白を強要しておいて｢正義｣だなんて…、子供時代の逮捕から裁判までの件はほんと胸くそ悪い。
大人になってからのストーリーは特にコーリーに焦点をあてた4話目が切なかった。彼だけ子供時代から大人まで同じ役者さんが演じているんだけど違和感のない成長過程すごい。ヤバそうな大人達の中に放り込まれた過酷な日々をよく耐え抜いたなと思う。
こういうのを見てつくづく思うのは子を想う愛情の深さとは関係なくやっぱり親の財力や教養の差で子供の人生は大きく左右されちゃうよなってこと。金持ち/貧困ていう単純な事じゃなくて保護者の同席同意なしの尋問はありえない！と毅然とした態度で子供を連れ帰り守ってくれる親、方や悪徳刑事の簡単な嘘に言いくるめられ子供にやってもいない事を認めさせちゃう親、まだまだ世間知らずな幼い子供達にとってその差は大きい。
そういう色んな事を考えさせられる作品だった。
あと、クソ囚人＆クソ看守達の中ただ1人コーリーに対して息子に接するかのように｢ボウズ｣って呼び色々助けてくれた看守マジ尊敬。ああいう大人になりたいしああいう大人に出会えた子は本当に幸せだと思う。
あとあと、｢デスパレートな妻たち｣のリネットが大好きだったから今回の役はめっちゃ嫌な奴でつら。最後の最後まで｢このババア…｣ってなったので好演だったのかな。
初めて知った事件でドキュメンタリー的な感じで視聴したのでフルスコア。
