ゆみモン

イノセントのゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

イノセント(2012年製作のドラマ)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

松本清張や無効など原作がしっかりしていると、時代設定を変えてリメイクしても、よほど脚本やキャスティングが酷くない限り良質な作品になると思う。

〔第1話〕
寺島しのぶの演技は、いつも秀逸だ。普通の主婦のありふれた日常に潜む心を、繊細に表現している。
誰も無いものねだりで、隣の芝生が青く見えるのだ。
〔第2話〕
主人公は中越典子だが、男の妻を演じる富田靖子の、静かだが秘めた狂気が恐ろしかった。富田靖子が童顔だからか、尚更そう感じた。
〔第3話〕
波多野が先輩と巻子の結婚を妨害しようとした理由が、巻子を好きだからではなく、先輩との関係を続けたかったから…というのが意外な展開だった。
原作もそうなのだろうか?
だとすれば、この時代にLGBTの問題を登場させるというのは、かなり進んでいると思う。
〔第4話〕
新木は何故夕子に対して、検査結果を白だと嘘をついたのだろうか? 本当に夕子と一緒に逃げるつもりだったのだろうか?
新木の妻は、本当は新木を愛していた。だからこその夕子との賭けだったのだ。
出来すぎたきっかけで、夕子の生活は彩り始めたが、結局は大きな事件は起こらず、もとどおりになった夫婦。実際の人生なんてそんなものだろう。夕子の旦那さんは、何も気付いていなかったのだろうか?

第1話 4/5
第2話 3/5
第3話 3/5
第4話 3、5/5