黎豚教授

コミンスキー・メソッド シーズン1の黎豚教授のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

声優の大林隆介さんが吹き替えているとの情報を得て鑑賞。

これは面白い。期待して観たものより偶然に出会う作品に心を打たれることが多くなった。主演2人の掛け合いが絶妙。
一人はマイケル・ダグラス。ブラックレイン、ダイヤルM、氷の微笑など代表作を挙げればキリがない。フィックス声優は小川真司さんでしたが、お亡くなりになったので今回は山路和弘さんがアテている。最初はちょっと声が若ぇーよと感じましたが、さすがベテラン、全8話あるが、1話目で違和感はなくなった。
二人目はアラン・アーキン。最近よく目にするようになったなぁと感じるが、御歳84のでぇーベテランだ。シザーハンズ、アルゴ、摩天楼を夢みてに出演してるらしい。僕が印象に残ってるのは2017年のジーサンズ はじめての強盗、モーガン・フリーマン、マイケル・ケインと共に主演だったけど、一番地味な感じだった。しかし、今回はマイケル・ダグラスを凌ぐほどの存在感と演技。過去作をいろいろ観たいなぁと感じた。その存在感や演技に華を添えたのはやはり、今回鑑賞のきっかけになった大林隆介さんの吹き替えです。らんま1/2のあかねのパパ天道早雲、パトレイバーの後藤隊長など、普段おちゃらけてるけど決める時はキメる!みたいな役が非常に非常に味があって大好きな声優さんなんだけど最近はあまりお見かけしなかった。演技なのか経年によるものか、お声がお歳相応になっていたのが寂しかったですが、今回の役にはピッタリでした。

で、内容ですが、第1章死からの逃避、第2章親友の悲嘆 と、僕が勤務している場所が場所なので題名だけでも惹かれる。そして、第3章前立腺の肥大。僕の周囲環境を知って作られたのかと感じるくらい、リンクした内容。そう、わたしは前立腺肥大なのです。高校時代の友人には「お前らしいな」と言われます(笑
コメディタッチに描かれていますが、非常に近しい人を亡くした方がどのような感情になるのかとか、厳しいことを言ってくれたり、側にいてくれる友人ってありがたいなとか、自分は友人にどれだけのことがしてあげれるだろうかとか、数年前に亡くなった親友のことを思いながらいろいろ考えました。

ネット配信だけど、ずっと手元に置いておきたいと感じる作品です。
黎豚教授

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