たむ

マインドハンター シーズン1のたむのレビュー・感想・評価

マインドハンター シーズン1(2017年製作のドラマ)
4.1
衝撃と静寂と狂気の一本が、私のドラマレビュー100本目となりました。
デイヴィッド・フィンチャー監督とシャーリーズ・セロンさんが製作総指揮に参加しているFBIのプロファイリング誕生秘話。
『クリミナル・マインド』でお馴染みのBAUの前身であり、連続殺人犯を追う系のドラマで欠かせないプロファイリングが出来上がるまでは、シーズン1ではまだ道半ばですが、神経をすり減らしていくような作品です。
色々な殺人鬼に話を聞きに行ったり、実際に事件の捜査に協力したり、様々な展開がありますが、終始淡々と描れます。
フィンチャー監督が自ら撮った1、2、10話はそれぞれ出色であり、かつてブラピさんが「フィンチャー監督はキューブリック監督がやり残したことを成し遂げる監督」と言っていたのを思い出しました。
人間の心理の得体の知れない深淵の不気味さ、恐ろしさ。
カット割りすら恐ろしい。
この淡々とした不気味さは10時間の『ゾディアック』と言ってもよく、苦手な方は絶対無理なドラマだろう作品です。
たむ

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