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マインドハンター シーズン1のwandaのレビュー・感想・評価

マインドハンター シーズン1(2017年製作のドラマ)
4.3
「ゾディアック」という映画で消化不良を起こした時に、このドラマのことを教えてもらった。
結論から言うと、めちゃくちゃ面白かった!
会話量は物語の必要上多いのに無駄がない。たいてい私は、途中で飽きるか付いていけなくなるんだけど、面白くて全集中(流行りに乗る)で各話あっという間に過ぎた。
あとエンディングに流れる曲が毎回ソークール(具体的には全くわかりませんけど、きっと70年代に流行った曲に違いない)

あらすじ。
1977年。FBIの行動科学課の若い捜査官のホールデンとベテラン捜査官のビルが、今で言うシリアルキラー達の心理を研究をし、行動プロファイリングを確立しようとする過程を描く。

犯罪心理学やプロファイリング。私は、大学でこういうのを勉強したかったなぁ、こういう仕事をしてみたかったなぁ、っていうくらい興味がある。だって、かっこいいじゃないですか(笑)

ホールデンとビルは、最初は資金も人手もないから、講義の出張がてら、犯人達に実際に会ってインタビューしたり、時には地元の警察に捜査の協力を頼まれたりと忙しい。70年代だから今みたいにハイテクなものはない(例えば、テープレコーダーで録音したものを、タイプライターで書き起こす) それもまた味があって面白い。とても大変だと思うけど!(笑)
彼らに協力するのが心理学者のウェンディ博士。見るからにバリキャリ。ホールデン達とはやり方をめぐって、意見が食い違うこともある。

ここからはちょっと詳細に触れます。



犯人は「誰」?ではなく、犯人は「なぜ」犯行に及んだのか?これが焦点。
ホールデンが主人公なので、彼を通して物語を見ていく。色んな殺人者達と直で向き合って、彼らが言うことを嘘か本当か見極めながら、行動を分類、体系化していく。ホールデンは何度もインタビューを重ねることで自信と経験がつき、時には犯人逮捕に至ることもあった。
第一話で人質交渉に失敗して、犯人を自決させてしまい落ち込むホールデン。彼がこの新しい仕事を真面目に取り組んでいくのは好感だった。でも最後の数話は、少し傲慢で強気で自分勝手だと思った。
そんな彼をまた一気に底へと突き落とす、あのエンディング。超緊張して、「ヒェーッ!」と興奮しましたね。うまいな、ずるいな。しかも、ここで終わるの!?っていう。
知らなかったんですけど、エド・ケンパーは実在のシリアルキラー。あんなのとガチで向き合ってしまったら、こっちまでおかしくなっちゃうよ。

もちろんシーズン2も見ますけど、どうでもいいけど、ツナ缶詰なんだったの…
あと、ジョナサン・グロフのことを「アナ雪」のクリストフでしか知らなかったので、すっごいギャップ(笑) ホールデン君はタバコも吸わないような真面目君だし、顔色も暗いし(目も死んでる?)

ウェンディ博士が同性愛者だというのは、ホールデンの上司に「結婚は?子供は?」と聞かれた時の会話で察した私はすごい?(笑) 
この時代でバリキャリだったら、絶対周りに言えないだろうな…。博士が彼女や今のキャリアより、FBI の仕事を選んだ瞬間かっこいい(バーのシーン)
ベテランのビル捜査官はヘビースモーカーだし、あの風格は見るからにベテラン。もっとホールデンとのコンビを見たい。
ビルは養子のことで家族関係がうまくいってないし、ホールデンもスマートな彼女と別れちゃうし、エージェントの私生活のことも気になっちゃう。
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