MichinoriTaka

マインドハンター シーズン2のMichinoriTakaのレビュー・感想・評価

マインドハンター シーズン2(2018年製作のドラマ)
5.0
「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ。」とは言い得て妙だ。シーズン完走をして間もなく、無意識に2周目を観初めてしまった自分がいた。

兎に角フィンチャー監督回の最初の3話が素晴らしい。

選曲うまい、
編集もやっぱりうまい、
わざとカメラ手ブレさせた?
そこでパンする?
相変わらずカット多いね、
ドアを開けた時の空気が入る音!
一瞬だけ外からのショット入れるのか!
今シーズンもゴシック体のテロップ良いね、
いつもの事だけど撮影と照明も色彩も良いね、

などとベタ褒めである。一見しただけでは見逃される些細な映像・音響表現だけでも不安感や緊張感を演出できるのはやっぱり監督の力量だよな、そこは流石のフィンチャーだよなと思った。

3話以降も、今シーズンはエピソードを重ねる毎に失速する気配はや全くなく、囚人インタビューはより進化するし、アトランタ編とビルの家庭問題という新たな軸によって、世界観がより一層豊かになってる。

史実に基づいたフィクションとは言え、「大きな嘘はついても小さな嘘はつくな」と倉本聰が言うように、マインドハンターは脚本・キャスティング・背景作りでも、徹底的に時代や凶悪犯の再現を行う事でフィクションとしての魅力を上げている。◯裸監督の製作陣には是非とも爪の垢を煎じて飲んでほしい。
Netflixさん、早くシーズン3の製作にゴーサインを出して下さい。
MichinoriTaka

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