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マインドハンター シーズン2のわにのレビュー・感想・評価

マインドハンター シーズン2(2018年製作のドラマ)
4.5
ど頭のロキシー・ミュージックがジャストすぎて、それ以降少しだれてしまったのですが、とにかく最後の3話が圧倒的。
シーズン2に入ると、行動科学課のメンバーがそれぞれ仕事・プライベート面で「マインド」に振り回される姿が見られる。1話目でホールデンが「立派な」演説をして、前任にボコボコに言われるのがその号砲を鳴らしてるわけだけど。そんなシーズンの最後がマリアンヌ・フェイスフル『Guilt』とともに終わっていくのがとても象徴的。

シーズン2では「あの」チャールズ・マンソンも出てくるし、シーズン1よりもさらにシリアル・キラーの奥深くに文字通り「潜り込んでいく」映像体験になるわけだけど、それでも一番怖いと感じるシーンは7話目の黒人の行進であるという。白人優位の時代に、次次に我が子を失われていくことを考えれば、行進の正当性は理解できるものなのに、アンビエントとともに、ホールデンが振り替えると「ゾロゾロと」迫りくる感じが非常に緻密に捉えられている。
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