わにさんの映画レビュー・感想・評価

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霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

2.5

濱口竜介監督のホラーとか見てみたいなぁとずっと思ってる。
いや、まぁ『寝ても覚めても』をホラーということもできるんだけども。

邪悪なるもの(2023年製作の映画)

3.0

結構面白かった。
ゴア描写で美味しくするわけでもなく、ずっと演出で楽しませてくれる。

ついったらんどじゃん。

死霊館(2013年製作の映画)

4.0

そんなことを言ったらどの作品もそうだろうと言われてしまうが、本当にこの監督はカメラワークとアクションが撮れているかどうかだけだなぁと。

『アクアマン』の1と2の違いもそこにしかない。

ハロウィン(1978年製作の映画)

3.5

爆発的な面白さや設定の面白さはないかもしれないが、ずっとストレスフルな時間が流れる。死体3連コンボのあとの暗闇からブギーマンが出てくるところは、出てくるのがわかってても面白い。

セプテンバー5(2024年製作の映画)

3.5

基本ワンシチュエーションの映画だが、淡々と進めていきつつも単調さは感じず楽しめた。人物の葛藤がセリフやオーバーアクションではなく、表情やカメラワークで表出させるところが非常に映画的。

生まれてこの方
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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

3.5

ラストシーンで『i』のあのバージョンの、あのイントロが鳴り始めたとき、胸に支えていた色んなものがすーっと軽くなり涙が出た。
アルバムverではなく、シングルverなのが何より大事。

MAGA&『ブレ
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フライトナイト(1985年製作の映画)

3.5

ちょうどこれくらいの映画を月に1本観たい!まじで!

ヴァンパイアキラーのじいさんも最初に鏡に映ってなかった気もするが、どうやら完全に俺の見間違いだったらしい。いつ牙を向くかと思ったら普通に退治し始め
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ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

4.8

面白すぎる。
こういうのってどこかで、あぁこの2人死ぬんやな…ってどこかで感傷的になるんだけど、ずっとスレスレで回避し続ける強さがある。さすがマックィーン(というほど作品見てないが)。

マックィーン
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

4.5

歴史に残る傑作というより、超良作という感じ。矢継ぎ早な展開と編集に、穏やかな撮影。(日本公開的には)2025年版『夜明けのすべて』かもしれない。自転車には乗らないけど、電車はたくさん乗り継ぐ。

出て
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悪徳(1955年製作の映画)

4.0

非常に疲れる映画だったのに、場面はほぼ一部屋。振り返ってみると凄まじい映画。

キッスで殺せ!(1955年製作の映画)

4.0

これ、『セブン』のエンドクレジットの元ネタなんかな。"箱"が最後に絡んでくるのも似てる。

もう意味は分からないけど、最後に一気にC級くらいまで急下降するまでのノワール演出のソリッドさがたまらない。

タッカー(1988年製作の映画)

4.7

『メガロポリス』のあれこれを見てると、コッポラの自伝じゃんとも思えてくる。

この手の話ではやっぱり映るんだなというニコラ・テスラ。
純度100%のアメリカ映画じゃん。脚色あってなんぼだし、ご機嫌でな
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籠の中の乙女 4Kレストア版(2009年製作の映画)

2.5

ランティモス映画のタイトル全部「Poor Things」でええんでないか。

社会人1年目くらいまでに観てたらランティモスにハマってた気がする。
退屈も退屈なんだが、随所に人物や物の配置が気持ちいいシ
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ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

3.0

ほぼ『ジークアクス』じゃん!
あの改札の前で立ち止まった世界線じゃん!

『エブエブ』をはじめとしたほぼ全てのマルチバース映画をクソだと思ってる自分にとっては『異人たち』やKOHH、千葉雄喜、Hedi
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天使の復讐(1981年製作の映画)

3.5

さすがに本腰に入るまでのレイプシーンの連続はしんどいものがあるが、基本的にはセリフのない主人公の身なりで"覚醒"していく演出はホアキンジョーカーじゃんと思ったり。

Xなど当然ない時代の映画でありなが
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ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

4.6

面白すぎる。

『ベイビー・ドライバー』(というかエドガー・ライト作品)が映画好き!音楽好き!が前面に出すぎてて苦手な人間としては、車が発する音だけのカーチェイスシーンや特に理由の示されないワルのほう
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ストリート・オブ・ノー・リターン(1989年製作の映画)

4.5

光と影と煙の映画。

キスシーンが全部いい。エドワード・ヤンかってくらいいい。
シャワーのシーンでちょっとずつ煙がかっていくところが奇跡すぎる。

超カウリスマキっぽい。過剰なくらい主人公が追い込まれ
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

IMAXおかわり鑑賞。

あの大画面で見てしまうと、モーガン・フリーマンがG線上のアリアをバックに図書館を横移動するだけのシーンで絶頂してしまうくらい美しい。

あとは犯人とのドンパチもそうだが、そも
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blur:Live At Wembley Stadium/ブラー:ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム(2024年製作の映画)

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2023年のサマソニ(大阪)でブラーがちゃんとかっこよかったことはいま思えばとても幸せな経験だったのかもしれない。

というのも個人的には10年代のインディーズ隆盛をいまだに夢見ているタイプの人間なの
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ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(2025年製作の映画)

3.5

前半少し退屈だったけど、民泊でのおばあちゃんの話のシーン以降急にドライブした感じがある。あの話のシーン、めっちゃ怖い。

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.0

『開けたら人がいるが結局1番怖い説』というか、スピルバーグが結局1番面白い説に立ち返るような1ヶ月だった。

恐竜パニックはもちろんのこと、落下フェチの自分としてはテイムを車から救うところの一連のシー
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セブン 4K版(1995年製作の映画)

5.0

映画"体験"としては生涯ベスト級!
やばい!

元々フィンチャーのフィルモグラフィーでちょうど真ん中くらいと思っていて、それは今回観ても変わらなかった。『ゴーン・ガール』がダントツ1位。

ただ、激ヤ
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スーパー!(2010年製作の映画)

4.0

悪をぶっ倒してやったぜ!ナーハハハハ!ってツイッタランドじゃん。おまいらじゃん。

てのはさておき、改めてみてもこんな映画を撮ってた人が『スーサイド・スクワッド』をぶちあげて、次はスーパーマンをやると
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シベールの日曜日(1962年製作の映画)

3.0

まぁ、撮影だけの映画かもしれない。

あまり"喪失と再生"みたいなものにいま興味がないので…

リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(2023年製作の映画)

3.5

とあるポッドキャストの号泣回を聞いて、そんなに笑と思っていたけど、なるほどと思った。


非常に多くの声の大きな人が好き勝手に「傷つきました」と怒鳴りあう中、本当に傷ついている、というよりも傷ついてい
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.0

6年ぶり。
『陪審員2番』と比べると鮮烈なショットがあるわけではないが、静かな傑作。本国公開で考えると、2年後に『新聞記者』と同じ脚本家の『ロング・ショット』が公開されたことの違いは非常に重たいものが
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(2025年製作の映画)

4.5

ジャンヌ・ディエルマンを基調としたわずかな崩壊の積み重ねパートとしての前半戦。鳴らされるチャイムが1回→2回になるだけの不安がここまで増強される面白さ。

松尾貴史が入院したシーン以降のほぼホラーのよ
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E.T.(1982年製作の映画)

3.5

最近、虚構を虚構として楽しめないムーブが多い。
ああ俺が若いころはあれもあったし、これもあった。とHedigan'sを歌いたくなる。

もっと宇宙人とかUFOとか都市伝説ってたまにみて楽しめるものだっ
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嗤う蟲(2024年製作の映画)

2.0

意地の悪さは全開だが、言うほど狂った感じはない。

無農薬!在宅子育て!SNS!と掲げる割には、自治体に入ろうとしてるし田舎を舐めた感じもないので、だから何?感がある。

まぁ、大麻でフィナーレを祭り
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.0

思ってたより全然よかった。
どう考えても企画の段階から詰んでる気もするし、実際じーさんの視点になるシーンは軒並み盛り上がりに欠けるし、それは得体の知れなさがないのだから仕方がない。

とはいえ、誘拐犯
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機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

4.5

ガンダムは全くの門外漢で、あらゆるものを含めて一度も触れたことがないので、正直ストーリーやセリフはなんのこっちゃという状態。

ただ、タイトルが出るまでの前半戦の『カリオストロの城』と中盤以降の『天気
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