すみれ

秘密の扉のすみれのレビュー・感想・評価

秘密の扉(2014年製作のドラマ)
4.5
全24話に詰め込んだイソン(思悼世子)の話。世子の結末は、史実通りで分かっているだけに今まで観ようとしなかった。今回イジェフン巡りで意を決して視聴。
誤解やタイミングや思惑が皆少しずつずれて、世子を死に追いやる。
英祖が「世の父は息子のために気楽に死ぬのだな」の台詞に国王の苦しさが表れてた。王であるがゆえに、我が子を死をもって罰せなければならない。我が子を捨てて孫のイサンを国を守る。なんと辛い選択なのか…それにしても死ぬまで米櫃に入れておくなんて、毒盃や斬首より辛い方法で何故。

韓国水原は、イサンが無念の死を遂げた父を想い完成させている。
10年程前に展示されていた米櫃を現地で見た時は、目を背けてしまったが、今だからこそ、再度見に行きたい。

悲しくてやるせなくて、「イサン」の1話と映画「王の運命」を観比べてしまった。イサンが即位した時に多くの資料を処分したこともあり、史実をもとに描きにくい思悼世子。口惜しい。
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