こづ

広島 昭和20年8月6日のこづのレビュー・感想・評価

広島 昭和20年8月6日(2005年製作のドラマ)
5.0
舞台は広島。
原爆ドームのすぐそばに住んでいた3姉妹の物語。

物語は広島に原爆が投下された昭和20年8月6日午前8時15分の数日前から始まる。

戦争が重く陰を落とす中、それでも懸命に生き、三姉妹それぞれがささやかな幸せに包まれていたその日、その瞬間、広島はまばゆい光に包まれた。

せっかく今から幸せになろうとしていたのに。あの日広島にいた沢山の人々それぞれにかけがえのない日常があったはずなのに、なぜただ懸命に生きていただけの彼等が犠牲にならなければならなかったのか。

名も知られない普通の人々の日常にスポットを当てる事で戦争をしていない一般の市民たちがどれだけ犠牲になったのか、戦争の、原爆の罪深さを深く考えさせられる作品だった。

今年の夏は戦争ドラマが一本も作られなかったとか。
日本人が、決して忘れてはいけない語り継いでいかなければならない記憶なのに。
子供達の中から戦争の痛みの記憶が希薄になっていってしまうのはとてもかなしい事ですね。
こづ

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