パプア大西くん

サバイバー シーズン1のパプア大西くんのレビュー・感想・評価

サバイバー シーズン1(2016年製作のドラマ)
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連邦議事堂が爆破テロ!
大統領に内閣、議会、FBI長官…と、アメリカの偉い人がみんな集まっている時を狙われてしまい全滅。
「やばいよ、アメリカ!」
という、衝撃的なオープニング。

主人公のカークマンは、大統領に何かあったときの「指定生存者」として待機していたら、みんな死んでしまったので、テロの恐怖が冷めやらぬ中で突然、大統領に就任。継承順位でいうと、補欠の補欠の補欠の補欠…ぐらいの重役でもない官僚だったため、本人も家族も国民もびっくり。
「どうなっちゃうの、アメリカ!」という不安を、彼の実直さで国民と共に、見事に乗り越えていくストーリーが清々しい。

カークマン大統領役には、「24」シリーズのジャック・バウワーでおなじみ、キーファー・サザーランドが演じています。大統領を守る役から、大統領として国民を守る役に、なったわけです。

さて、テロの黒幕を追うサスペンスがシリーズ通しての軸にあり、真相が気になり続きが待てない。とはいえ、テロ対策や真相解明だけでは国は元にもどらない。
たったひとり、生き残ったカークマンだけでは、「やべ、ひとりじゃ議会が開けないから予算も組めないじゃん」といった感じで、何も進まないので、1話終えるごとに地道に国を元に戻していくのも、なんだか泣ける。一生懸命頑張っても、メディアには叩かれるし、「だれあなた?ラッキーで大統領なっただけじゃん」なんて言われるのだから…切なすぎる。

カークマンをサポートするホワイトハウスの仲間たちが個性豊かで、みんな愛くるしい。毎話まぶされる時事ネタ的ユーモアも小気味いい。(というか、内閣全滅という設定自体がブラックユーモアか)

アクションは少しぎこちなくも感じるけど、「本当に大切なことがなにか」を、教えてくれるヒューマンドラマだと思えば何も気にならない。

国民と共に怒り、悲しみ、喜んでくれるカークマンには、「よ!大統領!」と声をあげたくなる。胸打たれるスピーチに、「こんな大統領がよかった!」と言わずにいられない、まさに国のトップの理想像ではなかろうか。
なにより放送開始時が、共和党候補にドナルド・トランプに決まるかというタイミングだったというから、なおのこと。

いっきに見終えて大満足!
そんな勢いで、シーズン2を観ると、
様子が違ってるのでご注意を。
※シーズン2は、とてもコミカルです
(1に比べて、大義名分があんまりないから)
※シーズン3は、もうビックリ。
ラストは個人的に好き


ホワイトハウスのみんなを見ていたら、もう忙しいなんて言えなくなるなぁ。歩きながら仕事100個終わらせてるもん