やす

3年A組ー今から皆さんは、人質ですーのやすのレビュー・感想・評価

4.7
間違いなく名作。
超現代的な作品だった。菅田将暉が訴えていたのは、ドラマの中の登場人物だけじゃない、我々現代を生きる人達もだ。むしろ後者。日本の出る杭は打たれるような悪しき風習、SNSが流行る時代に生きるメディアリテラシーの無い人につけたメッセージだった。
作中でも言っていた
「おそらくほとんどの人が何とも思わないだろうが、1人でも心に響いてくれたら」
わたしには響きましたよ。

普段自分で、個人で思っていたことだが、これを私がSNSで発信したところで世の中は変わらない。
微々たる影響かもしれないが、ドラマでこの内容をやるというある意味挑戦とも言える今回の作品には非常に価値があったといえる。

そして、「ドラマ全10話の枠にとらわれない作品を作りたい」と思っていた私だが、見事にこの作品にやられてしまった。卒業までの10日間を描いた作品だが、10日前とは見違えるほど変わった彼等が卒業式を迎える内容を最終回の後、配信するという。

配信の内容は主に卒業証書授与だが、驚くことに、一人ひとりのエピソードをちゃんと覚えているのだ。従来の学園モノドラマでは、セリフがなく全く印象がない生徒も多々いる中で、放送後に気が付いた、生徒一人ひとりを観客がりかいしているという何とも気の利いた演出にも凄さを感じた。

この作品をみて色々な評価はあると思うが、低評価をつける方、もっと作品を見ろよ、もっと奥の奥まで観たら感じる隠されたものがたくさんあるだろ、と思ってしまった。非常に勿体無い。クドカンや福田組の作中とはまた違った良さがある。
まあ何を基準に評価するかは人によるが、表面的な面白さや演技で私は評価しない。社会的価値や革新性を観ます。
あくまで個人の感想だけど。


とにかく菅田将暉の演技といい、非常に価値のある作品だったと思います。