このレビューはネタバレを含みます
安い説教、安いセット、安い演出。
とにかく全部安っぽく、菅田将暉や上白石萌歌らの好演がなければ本当に最悪のドラマだった。
何話だったか忘れたが、福原遥が水泳部を辞めされられるくだりとか、普通に考えてまともじゃないし、あれを感動ストーリーにできるという感性が一切分からなかった。
何より最悪だったのが、終盤に現れた仮面ライダー。意味不明だったので調べたところ、この脚本家は以前に仮面ライダーの脚本も務めていたらしい。Twitterでは仮面ライダーファンが喜んでいたけど、とんでもない内輪ネタじゃん。
こういう一部の視聴者に取り入って、多数を置いてけぼりにするような演出って、大衆ドラマには一切必要ない。
また、「特殊なガラス」「特殊な鍵」みたいな謎設定も最悪。視聴者の裏をかくことしか考えておらず、それを支える細部がグダグダすぎて見てられなかった。
で、引っ張りに引っ張って、さぞかし衝撃的なラストを見せてくれるのかと思ったら、「SNSが犯人」という、あまりに予想通りのラスト。そして菅田将暉使っての大説教。世紀の無駄遣い。
とんでもない脚本家のオ○ニーに付き合わされた、という気分。
SNSの恐ろしさ、という近年ではありふれたテーマのなかでも最悪の出来だけど、日曜10時の学園ドラマという、ネットリテラシーの未発達な中高生に届くかたちで発信されたという点においては良かったんじゃないでしょうか。もう二度とこういうの作んなくていいけど。