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空から降る一億の星のtomatomaのレビュー・感想・評価

空から降る一億の星(2018年製作のドラマ)
4.5

役者さん達の演技が上手で、ほとんどの登場人物たちに感情移入できた。
記憶喪失のキム ムヨンが少しずつ記憶を取り戻していくにしたがって
物語の謎が解けていくのだが、少しずつ少しずつ絡んだ糸を解くようで、
解けたと思ったら解けていなかったり、じらされながらもどんどん物語に引き込まれていった。
全ての謎が解けて繋がる最終話で、二人がこんなにも惹かれ合った理由に納得。重たい社会問題をからめながら、愛とは何かを丁寧に表現した作品。

心の揺れや心情の変化が複雑でとても難しい主人公キム ムヨンを
魅力的に演じていたイ ソングクに感心した。
食事のシーンがきちんとしているのが好感が持てた。食べることは生きることだ。(行きつけのうどん屋、お兄さんの海苔巻き、タラのスープ、新居祝いのミルフィーユ鍋、最終話の鍋で炊いたご飯。)
10話の森の中のシーンが美しかった。

日本語字幕の言葉選びのセンスが良かった。
「怒って泣いて心配して、笑ったことがない。だから、まずは笑顔でいたいの」
「笑うな」
「なぜ?」
「怖いから』

「私がこんなにあなたを心配しているのに、あなたはなぜ自分を大切にしないの?」

「いい人って何? どんな人がいい人?」
「愛にあふれた人」

「幸せな家はご飯の炊ける匂いがする」

相手の幸せを願うことが愛なんだなぁ
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