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セックス・エデュケーション シーズン3の鑑賞者のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

かなりしんどい。『13 Reasons Why』が頻繁にフラッシュバックして、誰か死ぬんじゃないかって、非常にしんどかった。

個人的にアダムとホープがぶっ刺さる。常に劣った存在としての自己を演じるアダムと、優れた存在としての自己を演じるホープ。一見正反対に見える彼らも、実は根本的な自己肯定感の低さを共有している。でも自己肯定の困難って人間一般に共通のもので、究極的にはこの2人の対比に人間の本質が詰まってると言える。2人の行く末に僅かでも癒やしのあらんことを。

パートナーに妥協しない彼らを見てると、「結婚なんて妥協や!」とかいう態度の倫理的な問題性が浮き彫りにされるね。うーん。難しい。

それから、外国の性差別事情まで扱える本作のポテンシャルには改めて感服。S4では何をやってくれるのか。

ひとつ文句があるとすれば、愛についての考え方。愛ってなに?という問いは頻出してるにも拘らず、その洞察が全く足りてないんじゃないですかね?
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