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セックス・エデュケーション シーズン4のKOKOHのレビュー・感想・評価

4.3
大好きなセックスエデュケーションの最終シーズン。今回はセクシャルマイノリティだけじゃなく、様々なマイノリティが取り上げられて、「社会モデル」の必要性を訴えかけてくる作品だなと思いました。
最終シーズンで私が1番好きだったのはエミリーだな。彼女の自分との向き合い方、写真としての作品、彼女の持つ優しさが凄く美しく見えました。あとアダムが少しずつ前を向き始めてて嬉しい。
メイヴの弔辞も素晴らしかった。この作品の一つのテーマだと思うけど、「善悪」とか何事も単一で決まるものではなくて、グラデーションで、見方や人によって受け取り方は変わるけど、その認識を持つことが大切だなと。メイヴにとってのお母さんが、「死んでくれて安心した」と同時に最後は綺麗に送り出してあげたい「大切な母」でもあるように。全てがハッピーエンドな訳はなく、苦しみや悲しみも続いていくけれど、アンビバレントな感情や切なさを糧に彼らは成長していくんだなと思うシーズンでした。大好きなドラマです。
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