勇気Yuki

セックス・エデュケーション シーズン4の勇気Yukiのレビュー・感想・評価

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多様な愛のかたちや家族のかたち、性のあり方、友情のあり方、社会階層などが物語の随所にとても自然かつスマート、そして多層的に織り込まれていたことに感動。デリケートな問題を扱っているが、説教くさくならないように常に率直かつ面白い方法でストーリーラインをつくっていた。それを実現するバランス感覚の巧みさに目を見張る。

特にここ10年の間で、映画・ドラマに限らず「多様性(diversity)」という言葉を聞く機会が増えたはず。しかし、未だにその言葉を用いないと何かを指し示すことができないようなドラマや映画は、“古い”と思う。もう私たちは多様性への気づきのフェーズはとっくに過ぎていて、それが“普通”だと考えるべきフェーズにいるのだから。『SEX EDUCATION』の世界観が、そのお手本といってもいい。

日本の性的同意年齢は13歳と他の先進国に比べても低年齢であるにも関わらず、公教育における性教育は最低レベル。本作は、登場人物にとってだけでなく、視聴者にとっても「性」にまつわる多くの学びのメッセージを含んでいる。日本の性教育の現場に『SEX EDUCATION』を鑑賞する時間を設けてみてはいかがでしょうか。

We are all ephemeral We are all sacred

Thank you so much
I love you guys
勇気Yuki

勇気Yuki