鑑賞者

セックス・エデュケーション シーズン1の鑑賞者のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんで今まで観ないという選択をしてきたのか。とても面白い。特に自分はエロティシズムや性に強い関心があるのでぶっ刺さる。
まずは男性器や女性器を映すという英断に拍手。
シーズン1だけでも、性についてのいろいろな用語が出てくる。主人公の母親が精神分析家なので、基本的には心理学用語。たまに生理学。自分も多少齧ってるので、毎話自分だったらどうカウンセリングするかを考えながら観られて楽しい。
俳優陣のコメディとの相性がめちゃくちゃ良い。毎話声出して笑ってた。でもちゃんとシリアスに落とすところはしっかり落とす。喜劇がもつ特有の非現実感と、性にまつわる諸問題のアクチュアリティとのバランスの取り方が上手い。技の妙。
登場人物にいろんな年齢や国籍やジェンダーや役職の人間がいて、その全員が何かしらの問題を抱えてるのも良し。これによって全世代の観客が本作内に視点をもつことができる。ある意味での“万人受け”。(そういう意味でハイスクールものって強いよね。)
あと、本作自体がひとつの性教育コンテンツになっている点もおもしろい。性教育を描くことで性教育になるという。メタ性教育。

S2も続けて観ます。
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