このレビューはネタバレを含みます
ほぼ一気に観た。
作中ではコーラがほんとによく泣いています。最初、コーラ自身は何が悲しいのか、何が理由で涙が出ているのかが分からない。そして、何故人を殺してしまったのかも。
自分でどうにもできない悲しさが頭の一部分にこびりついてるって本当に悲しいよ。しかも目には見えなくて。
だから最初はほぼ自暴自棄、諦めの姿勢で裁判を終わらそうとする。
その気持ちがすごく良くわかる。この選択肢しかないと言わんばかりに、起こったことを素直に受け入れてる。愛する夫メイソンに何か訴えるわけでもなく、逆になにも話さない姿勢を取り続ける。
誰にも理解されない、というよりは私自身も分からないといった具合。衰弱しきっているように見えた。
分からないことも、分からなかったんだよね。
アンブローズ刑事、メイソン2人の長期的な支えが見どころでもある。1人で抱え込もうとしているコーラに気付き、突き放されながらも徐々に信頼を得ていっている。凄いとしか言いようがない。
コーラの他者を想う気持ち、それにより自分という芯が脆い部分に共感の痛みを感じながらも、
気持ちがわかる人にとっては学びもあり、最後はすっきりして観られるのではないでしょうか。
