ナイアガラの滝への旅行中、トラブルで宿泊することになったモーテルで、13歳の少年ジュリアンが両親を殺害する。
シーズン1同様、事件が起こるまでの描写から、事件後容疑者が拘束され、動機や事件の不可解な点を視聴者に提示し、興味を引きつける1話の出来が抜群。
母親ヴェラ役キャリー・クーンが、目まぐるしく変わる状況に応じて様々な顔を見せる。
彼女とアンブローズは、利害の一致する部分では協力するなど、単なる敵対関係でないことによって緊張感を生む。
ジュリアンの産みの母であるマリン、その友人だった刑事ヘザー、その父ジャックも絡んで物語は複雑に推移し飽きさせない。
アンブローズの過去の罪について、シーズン1よりも掘り下げられており、そことヴェラ・ジュリアン親子とがリンクすることによって全体の深みが増してくる。
カルト的なコミュニティに対し乗りきれなかったり、最終話で明らかになるある人物の行動への生理的嫌悪感から、シーズン2全体に対し、マイナスなイメージを抱く人はいるかもしれない。
構造上過去の回想が多くなるシーズン1と比べて、現在進行形で緊迫感のあるシーズン2もクオリティ高く、楽しめた。
