ふじPONっ

詐欺の子のふじPONっのレビュー・感想・評価

詐欺の子(2019年製作のドラマ)
4.3
オープニングからタイトルの出し方でセンス・気合いの入れ方がわかる

実際の音声や、現場を織り混ぜて、おれおれ詐欺(OS)の下っぱを描く。
貧困、退屈、閉塞感…理由はあれど犯罪者である彼らを「ある意味被害者」と位置付けしているようで違和感もある。
実際、その様な一面も有ることは理解しているが…いや、これがリアルなのだ。
いちおドラマでは中村蒼が主役的位置で進む。show的にはしかたないが、人気俳優の器用が良いわけがましく見えなくもない。

などと、生意気にも飾らない感想を書き連ねたが、ドラマとして面白い。
こんなにも社会的に問題となっているのに、見つかれば逮捕で、一番危険な役割を、その労働と危険度からしたらけして高くない報酬なのに何故、加担する若者が後をたたないのか。
短い時間ながらも、家族の苦しみ、騙した苦しみ、騙された苦しみを描いている。

どう考えても中学生な少年がスーツを着て、大人のふりをして「受け子」をする姿は滑稽で、騙されるはずないと思うのだが、これもまた現実なのだ…。
ふじPONっ

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