すみ

きのう何食べた? season2のすみのネタバレレビュー・内容・結末

きのう何食べた? season2(2023年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

お互いがお互いを思う気持ちが優しくて、温かくて、誠実。
season1から見てみると、シロさんが本当に丸くなったなあ。
ケンカやすれ違いなど二人の関係性の描写もあったseason1に対して、season2はシロさんとケンジはもう関係が安定していて、「二人で」お互いや周辺の機微にどう向き合っていくかという展開だったから、より安心して見ることができた。

料理ドラマにふさわしいエプロンとお弁当のおそろいも可愛くて。
愛や恋だけではなく、もはや互いの「人生」という大きな枠組みの中で、相手の存在が欠かせなくなっていく。
遺産や親、死後の話など現実的な問題は誰しもがかならず向き合わなければならなくて、そのときに大切な人が自然と浮き彫りになる。こんなふうに、誰かを思いまた思われることが素敵だなぁと羨ましくなった。

5話の玉ねぎは思わず泣いてしまった。
あとは、千波役で朝倉あきが出ていて、大好きなので嬉しかったな。主題歌もすごくいい。

シロさんとケンジがこんなにも大切に思い合えるのは、ある種、同性愛者であること(お互いに相手に制約があることや、日本では結婚など制約を持ちながら生きなければならないことなどの環境も)もあるのだと思う。だけど、その中でお互いを思う気持ちは確かにそこにある。
この世の中に生きる人すべて、大切な人と望む形で生きられるように、ほんの少しずつでもしていかなければいけないなと感じた。
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