玉ノ井

ストロベリーナイト・サーガの玉ノ井のレビュー・感想・評価

ストロベリーナイト・サーガ(2019年製作のドラマ)
2.9
これ単体で見たら原作からのアレンジも少なくそれなりに楽しめる水準の出来にはなっている。
脚本は初代より良くなっていると思う。
だがやはり初代と比べてしまうと残念な部分が目立つ。
■姫川の精神的な脆さを演じきれてない
ついでに言うと捜一の警部補にも見えない
竹内結子は偉大だった・・・と言っても素に近い状態で演じていたのかもしれませんが
■ガンテツに貫禄がない
武田鉄矢が持っている腹の底が見えない怖さは江口洋介にはない
頑固一徹な昭和の偏屈オヤジだから付いたあだ名がガンテツなわけだが、江口洋介ってそんなキャラじゃないだろう
■ハードボイルド感が消失した
西島秀俊→亀梨和也
生瀬勝久→今野浩喜
桐谷健太→重岡大毅
というようにプロの役者からアイドルや芸人へのキャスティング変更が多く、出演者の演技力と共に年齢層も下がって渋みがなくなった
■初代とかぶるエピソードが多い
だからこそ比べてしまう
■カット割りが説明的で子供っぽい
例えば大塚が撃たれる際のこれみよがしでわざとらしい表情スローとか要らない
銃も大塚も映さずに屋外引きのショットから発砲時の閃光だけ見せる初代の表現のほうが巧み
キャスティングや分かりやすい画面構成から考えるに対象年齢を引き下げていると思われ、それによって全体に子供っぽさが漂っている
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