このレビューはネタバレを含みます
アマゾンプライムでは10話までがシーズン1、18話までがシーズン2。1本が約50分で、一つの話が2〜3話になってる。その後は各約2時間の1本の作品。
原作は大体30年頃のはずだけど、ドラマでは第二次大戦後に変更されている。当時の雰囲気や、イギリスの田舎の雰囲気、お屋敷の生活など、レトロ好き、イギリス好きにはたまらないものがある。
シーズン1では「牧師館の殺人」のホテルの長回し、「ポケットにライ麦を」で時々出てくるキメキメのカット。「牧師館の作品」だったか、マープルが女子学生を取り調べるという珍しいシーンも。
作品のテイストもあるのか、普通の人っぽい容姿の俳優さんが多く(日本が美形ばかりというべきか)、よくこんな俳優見つけたな、みたいな人が本当に多い。
ちなみに、英語のwikiを調べたら、マープルは貴族や地主ではないらしい(てっきりそうだと思っていた。多分中産階級)
刺激の強いものを見たくない気分の時に見るのに向いている。
第2-1、2-2「牧師館の殺人」監督さんがうまい人なのか、冒頭のカットと同じパターンを繰り返したり、奥行きを使った映像(長回しも)がすごくうまい。日本のスタンダードの作品で奥行きをよく使うけど、海外でもこういうふうに撮る人がいるらしい。
第2-5、2-6「バートラムホテルにて」。場所が重要な話のせいかに、長回しで場面全体を撮影したり、ストーリー上重要な人物をさりげなく画面に入れていたりして、うまい監督さんだと思う。
「魔術の殺人」この監督さんは人の動かし方がうまいと思う。カット割のタイミングも。やはり日本の映画に似ていると思う。イギリスの映画もこういう撮り方をするのかな?