ナ

マーベル インヒューマンズ シーズン1のナのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ酷評されてて笑う。
でも個人的にはストーリーは普通に面白かったと思う。特に第1話は物語の幕開けとして分かりやすいし、結構ワクワクさせる展開で好感度高かった。多少冗長なのはドラマなんだし仕方ない。喋れない主人公に無能力のヴィランをぶつけるなんて、マーベルドラマとしてはかなり意欲的な脚本にトライしたんじゃないだろうか。そこのところは評価したい。
王家が地球に行って人々と交流して成長する物語……みたいな意見があるけど、基本的に王家の人々は全く成長してないと思う。これはただの逃避行物語。メデューサは人間の友達ができるけど最後までその友だちの前でも王女として振る舞い続けるし、クリスタルは「普通の人として暮らしたい」みたいなこと最後に言うけど彼女は第1話の頃から王家の立場を窮屈に感じてたから極論何も変わってないし。(そんな中カルナクだけはめちゃくちゃ成長しててそこがまたちょっと面白い)
でもそれがべつに駄目というわけではなくて、王家の人間が慣れないながら地球で冒険する話として見れば普通に楽しめた。

あとマクシマスが滅茶苦茶「人間的」で魅力的だった。インヒューマンズになれなかったという劣等感を募りに募らせてクーデターを起こすんだけど大義もその器量も無いから徐々にボロが出て、周囲からはますます軽蔑され、自暴自棄になってアティランを滅ぼすものの結局何も手に入らず、最後は殺しても貰えずに永遠に滅んだアティランに1人幽閉される……いやぁこの悲痛さ!人間臭さ!! これをメインヴィランにマーベルドラマやるとは、最高です。

批判するとしたら、まず能力ものなのに能力全然無いじゃんっていうのはそれはその通り。このドラマにはそれ期待しちゃ駄目だ。
あとブラックボルトが殆どなにもしてなくてそれはマジでヤバいと思う笑。一応主人公だよね? 折角意欲的な脚本なんだからもっとブラックボルトに焦点当てても良かったなとは思うけど、8話でそこまでまとめられなかったのは欠点と言っていいかもしれない
ナ