ホリトエフスキー

デリー凶悪事件 シーズン1のホリトエフスキーのレビュー・感想・評価

デリー凶悪事件 シーズン1(2019年製作のドラマ)
4.5
デリー駐在の会社の先輩が、とてもリアルだよと話していたのが気になって視聴。
同じようなレイプ事件はこれまでも沢山あったものの、この事件で襲われた女性がカースト上位だったということも、話題化された背景としてあるみたい。

日本みたいな単一民族国家とはちがって村が変われば民族が違う。当たり前に考え方や主義に差があったり、同じデリーの中でも、NPOをはじめとしていろんな主張の人がいる。当たり前が人によって全然違ってカオスな国を、良いとも悪いともいわず、省略せず、いろんな人の生き方をそのままに伝える、とてもよいドラマだなとおもった。

DCPにはしこたま怒られてたけど、
所長の甘いかもしれんが部下のミスにも寛容で、アメリカのドラマでみた歯形の証拠をトライする、あのなんか飄々とした人間味のある感じ、私は好きよ笑

区切るとか、記号化するみたいなことが、理解を早めわかりやすくする反面、差別と区別の曖昧さを生み出すんだなと、考える。

貧富の差が広がれば広がるほど、犯罪は増え、貧者は奪おうとする。犯罪が増えるのは怠惰な警察のせいなのか、裁ききれない司法のせいか、それとも経済を動かす政治のせいなのか。

でも少なくとも、パキスタンの汚れたミルクしかり、自国の闇をネフリで映像化すること(やや警察が美化されてる感じはあるが)は勇気あるインドの協力者の行動の賜物ですね。
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