また良質な猟奇殺人、そしてアメリカの闇を見せてもらいました。
よぼよぼのジジイが自分の人生に落とし前をつけにいく姿は最高にかっこよかった。
3時代を描く多重構造も、キャストの風貌がちゃんと作り込まれることによって、全くの迷いなく見れた。見事なメイク、脚本、セット、作り込み、レベルが高くて最高の世界観でした。
猟奇殺人、クライムもののホットゾーンは完全にドラマの場に移行したのではないか。
個人的には恥ずかしながらスティーブン・ドーフをサムウェア以来にはっきりと意識したのが今作で、あの売れっ子俳優役をやってたパパが、渋い声した中年刑事をやってるのに無性に興奮しました。
アメリア役のカルメン・イジョゴは力強く知的で好奇心あふれる最高の「いい女」感がとても魅力的でした。囁くような喋り方がすごい…!
そしてマハーシャラ・アリの、最老時代の恐怖に満ちた表情を見ていると心が苦しくなりました。
スティーブン・ドーフの映画たちを改めて順を追って見てきたいと思います。