江坂塔花

ロマンスは別冊付録の江坂塔花のレビュー・感想・評価

ロマンスは別冊付録(2019年製作のドラマ)
3.8
『殺人鬼から逃げる夜』で気になったウィ・ハジュンが出てるということで視聴開始。純粋に恋愛な恋愛ドラマはあんまり観たことがなかった。サイコだけど大丈夫とか椿の花咲く頃とかトッケビとかは好きだけど、あれは微妙に事件とかも絡んできてロマンス以外の要素が大きい作品。純度の高いラブコメを前に少しドキドキしたけど、めちゃくちゃよかった。

本が題材のドラマだけあってすごく言葉を大切にしていた。綺麗で、優しくて、なんというか、グレーの明朝体、みたいな。
心に寄り添ってくれるような、本棚に大切に掲げておきたいような作品。

たくさんの恋が生まれて、その全部に栞を挟みたくなる。恋だけじゃなくて友情も、尊敬も、何もかも優しい。

さて、ウィ・ハジュン演じるチ・ソジュン。最初現れた時は王子様かと思った。この出会い方で一目惚れされないことあるの?と驚きつつ、こっちの喉から血が出そうなくらいヒーヒー応援した。途中でちょっといただけない行動に出たりもしたんだけど、最後まで見てみればそこさえ愛しくなる。いいキャラクターだなぁ。いいキャラクターだし、いい俳優さん。作品を追っていきたいところ。

ソジュンと同じくらい好きなヘリン。氷の女上司という登場の仕方だけど、どんどん愛らしくなって、見ているだけで笑み溢れまくる。本当に『本』が大好きな人で、まさに編集した本の感想そのものな人。頑固で柔軟。ドラマが終わったあとの世界でも幸せになってほしいな。ご両親ともども。それこそ、別冊付録で。


そしてジヨンちゃん。セレブリティもサイコだけど大丈夫も観たのに、同一人物だと気付くのに時間がかかった。変幻自在の女優さんだなと改めて気付かされました。とても可愛かった。口あんぐり!みたいな演技もやりきってて、愛らしいったらない。

ラブコメってこんなにずっとふわふわ幸せ気分になるものなんだなぁ。キャラクターとキャラクターがくっついて幸せになることがこんなに嬉しいとは思わなかった。いいものみたなぁ。
江坂塔花

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