ちの

そして、生きるのちののネタバレレビュー・内容・結末

そして、生きる(2019年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

1番好きな人とは結婚できない、なんていうジンクスを思い出した。このドラマの中で"1番好き"同士だった瞳子と清隆は結ばれなかった。だけど。
客観的にみて1番しっくりきた組み合わせはやはり瞳子×清隆で、他の2人だとそれぞれちょっと違和感があった。これはあくまでフィクションだけど、現実でもあるよなあ、こういうの。なんかしっくりくるカップル、こないカップル。
ドラマ的には結ばれなかったことで各々が強く生きていく未来が強調されてると感じるけど、2人の間に足りなかったものはなんだろう、と考えてしまった。もしこれが現実だったらこの結末を運命なんて言葉で片付けてしまうのは本当にもったいなくて、っとお互いあと1歩、ほんの1歩の歩み寄りがあれば、何か変わっていたのかなあと思ってしまう。
不幸続きの展開に関してはドラマだな、と思ってしまったけど、とても淡々としていて、逆にリアルさが滲み出てた。ああ人は皆こうして、時間と共に受け入れながら、生きていくのか、生きていかなければならないのか、と強く思った。
キャストはもちろんそれぞれの演技もよかったし登場人物がみんな憎めない人達だからこそ成り立つような脚本も良くて、有村架純は可愛いし坂口健太郎はかっこよかった。
ただそれ以上に物語に没入して深く考えさせられた作品は久しぶりだったのでこの評価。
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