最近のドラマらしからぬ淡々とした展開で硬派な感じ。ずっと爽やかかつ静謐に死と生に向き合っていて好感がもてた
なかなか取り扱いにくいテーマであろう東日本大震災につらいほどに真正面から切り込んでいるのも、がんばってた。
何よりも役者さんたちの何気ない会話の芝居が自然だし、終盤の朝顔の家の美術が「4歳の女の子のいる家」という感じをバッチリ捉えててすごくよかった。
けど…なんか惜しい！！！
同じ家族に警察と法医がいて、その両面から事件を解き明かしていくところが、法医モノとしての新鮮かつ面白いところだと思っていたのに、だんだんこの部分が雑になった。桑原くんが捜査一課に異動してからは特に。
事件を追う過程は丁寧に描くのに大体尻すぼみで、え、もう犯人わかったん？終わり？っていう感じもあって、もう少し事件の結末に辿り着く瞬間を描いてほしいと思った。
震災の記憶に苦しみながらも日々の生活を営む家族を描く部分は、ドラマとしては時々くどいように感じたけど、でもそれが現実に苦しむ人たちのリアルであるならそれでもいいと思った。
ただ、1話ごとの事件部分とその部分とのバランスが毎回イマイチだった気がする。
脚本がそんなによくないのか、映像化する段階で上手くいかなくなってしまったのか…
あとは桑原くんの背景をもっと知りたかったし、朝顔の愛情があまりわからないし、ずっと苗字で呼ばれるのおかしいと思う。特別編で色々描いてくれるといいのですが…
とにかく全体的に惜しいなあという印象でした。
キャストさんめちゃめちゃ豪華だったのになあ。石田ひかりさんはちょっとしか出てなかったのにすごい存在感だった
1番言いたいのはつぐみちゃん超絶かわいい、そしてそれを超えるレベルの時任さんのチャーミングさ。かわいい。
