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デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~ シーズン2のESRのレビュー・感想・評価

4.3
40代女性の中年の危機的な、過去の後悔、目の前のイシュー、将来への不安にシーズン1より深く踏み込んで描かれている。
出産のリミットを迎えてしまったジュディのような身体の変化、夫との死別やそれに伴う役割など環境の変化。
起きる(起こしてしまった)出来事によって、それらに向き合わざるをえない方向に導かれていくという構造。

行き当たりばったりな二人の性格をそのまま表現しているかのようなプロットは多少問題含みではある。
それでも、ジェン役クリスティナ・アップルゲイトとジュディ役リンダ・ カーデリーニの素晴らしいパフォーマンスがもたらす二人のケミストリーによって、シーズン1から全体的な質が一段階引き上がっている。
(構造が変わらないだけにシーズン2がピークではないかという懸念はある)

殺人を告白したジェンをペレスが不問にする車内での会話は、冷静になるとツッコミを入れたくなるが、犯罪者と刑事という属性を超えて、同じ痛みを経験し未だ抱えている同士としてそれらを共有する美しいシーンだった。
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