Kaji

緑豆の花のKajiのレビュー・感想・評価

緑豆の花(2019年製作のドラマ)
4.3
甲午農民戦争を題材に生き方が別れた兄弟を主軸に東学徒や官僚、下級両班や商人といった激変する時代に生きた人々を描いた群像ドラマ。

「コシギ」と通称されていた婚外子の兄イガンと正妻の息子イヒョンの兄弟が李氏朝鮮の家制度・階級・社会に抑圧されながらも、信念ある行動をしつつ弟は親日派になり、兄は反乱勢力になる。
熱く切ない物語だが、見どころや魅力的なキャラクターがいっぱいで最後までマンネリがない。

王朝保守の体制とリベラル保守の東学徒、日本の関与を受け入れる開化推進との攻防線だが、李氏朝鮮末期のレームダックと東学の勝ち目のない戦いが見ていて辛いし、日本の卑怯さも辛い。
すごく痛みがあるドラマだけど、「こんなに知らないことがあったのか」と忠実な史実ベースで進む中で目が開く思いだった。
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