黄推しバナナ

教場の黄推しバナナのレビュー・感想・評価

教場(2020年製作のドラマ)
3.5
⚠そのシーズン分けで「スコア5.0〜1.0」の得点を付けていきます。

スコア5.0→全話鑑賞=絶賛オススメ!
スコア4.0→全話鑑賞=普通オススメ!
スコア3.0→全話鑑賞=少しオススメ!
スコア2.0→途中リタイア!
スコア1.0→1話リタイア!

映画のスコア付けとは少し違います。
ご了承下さい。

【2020年1月期ドラマ】

原作 :
長岡弘樹
脚本 :
君塚良一
演出 :
中江功
出演者 :
木村拓哉
佐藤仁美
工藤阿須加
川口春奈
林遣都
葵わかな
和田正人
高橋ひとみ
光石研
小日向文世
音楽 :
佐藤直紀


原作は未読…

初任科第198期短期課程の生徒が研修する“教場”と呼ばれる警察学校の教室で起こる数々の問題生徒を、冷徹無比な教官・風間公親(木村拓哉)がバッサバッサと退学に追い込むリアル思考の高い作品。

視聴者の心が元気な時に見ないと病むぐらい暗くて重いヘビーな作品…
そんなリアル重視の作品は、リアルの濃度を通常作品より濃くする必要がある!

メリットは→リアルを濃くすると現実味が増す!
デメリットは→現実味が増すとファンタジー(非現実)要素が薄まる!

この作品の比重は、

リアル > ファンタジー

フジテレビでの同じ比率の作品は、

海猿
ブラックジャックによろしく

※海猿ウミザル(2004年)
 監督 : 羽住英一郎
※ブラックジャックによろしく(2003年)
 演出 : 平野俊一

両作品とも面白く出来上がっているのだが、“教場”と比べて大きな違いがある…

それは仕事内容への逆張りをしていない!

“逆張り”とは何を意味するのかと言うと、言葉で例えたら対義語にあたる。

例えば、
“海猿”の仕事内容の逆張りは、海難救助を行う海上保安官の話だが、命を救う海上保安官の中に命を奪うテロ組織がいる…

海上保安官→テロ組織

“ブラックジャックによろしく”の仕事内容の逆張りは、命を救う医師の中に命を奪う殺し屋がいる

医師→殺し屋

この逆張りをしてしまうとリアルの濃度が薄まりファンタジーが増す!
※仕事に対しての材料は別です

海猿ウミザル→救助する困難な災害
ブラックジャックによろしく→難易度の高い困難な病気

あくまで仕事内容です

では“教場”では、
悪を取り締まる警察の中に犯罪者がいる!

警察→犯罪者

そう“教場”はリアルの濃度が薄まりファンタジーが増すプロットを組んでいる!

???

視聴している方は矛盾が発生していると気づいたと思います。

その違和感がこの作品の良くない部分に当たると思われる…

原作の小説では良作なのに何故!?

小説は文面

漫画も発行されておりますが、

漫画は絵

リアルの濃度が薄まるため読めると推測する!

リアル度はこんな感じ、

ドラマ > 漫画 > 小説

アニメがあれば、

ドラマ > アニメ > 漫画 > 小説

ドラマはリアルな人間が演じリアルな世界で撮影をします!

そんなリアルに置かれて撮影されて、さらに演出もリアル志向、なのに仕事内容への逆張りをしている…

これによりプロットが崩壊…
全てが嘘っぽく見える…
それがこの作品の駄目にしている点であろう…

ならどうすればよかったか!?

冷徹無比な教官・風間公親を原作の設定を少し変えて少しコミカルにする!

例えば、
ガリレオの湯川学(福山雅治)の様なキャラクターにする!

お決まりの名言
お決まりのポーズ

これにより、リアルの濃度が薄まりファンタジーの濃度が上がる!

ファンタジーの濃度が上がるという事は、仕事内容への逆張りの違和感も少なくなる!

だが…
原作を殺してしまう…
八方塞がりで駄目ですけどね…

チーン…
黄推しバナナ

黄推しバナナ