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東京女子図鑑のumeshioのレビュー・感想・評価

東京女子図鑑(2017年製作のドラマ)
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2018/09/09

興味深かった。わたしも大学で上京したクチだけど、主人公とは違い、特に都会に執着することなく、むしろ肌に合わず、卒業と同時に地元に戻った人間なのでなんとなく主人公みたいに欲があって、そしてそれに向かって折れることなく突き進めるのってかなりすごいことだし尊敬するなあと思いつつ観ていた。
男の選び方がだんだん擦れていってしまうせいか、どんどん間違った方向にいってしまったのは残念だけれど、それも『欲しい!人が羨むような、そんな存在になるために欲しい!あの人が、仕事が、欲しい!』って思うだけにとどまらず、実際に努力してなんだかんだ手にしているのだから本当にすごいことだし、強い女でかっこいいと思った。だけど同時に、『誰からも羨ましいと思われる人になりたい』ということは第三者に決断や評価を委ねていることと同じだから、それが結果的に段々と苦しくなってしまった要因なのかなあと思った。
自分がどうなりたい、どう幸せになりたいか、ではなく、周囲の人間から幸せと思われるようになりたい、だから、結局それを掴んでも、こんなものか、となって満たされないのかなぁ。
でも誰しも人のことはよく見えるし、むしろ良いところしか見えないし、羨ましく思える。だから選びとらなかった方のことばかり考えてしまう。
人間、なにを選んでも、選びとらなかった人生を思って後悔してしまうものなのかもしれないな。
正直主人公のように自分が欲しいものを是が非でも勝ち取ってやる!って思えるような人のことは尊敬するし、人と同じようなフツーの幸せでは嫌だ、といいつつ結局サンプルのような人生であるとか、レールに乗ってるとか主人公自身は思ってるようだし、確かにそうも見えるんだけど、でも行動している。
30手前でこの仕事でいいのか、と迷って、そしてちゃんとチャレンジして勝ち取って自分で人生を開いている。失敗してもこれでいいのか、と迷いつつなにもしないよりはるかに人生は動いている。
色々観ていて おいおい、っていう思考回路もあったけれど、一生懸命生きて切り開いてきた二十数年ということがわかるから、誰も彼女のことを否定できないし、笑えないはずだ。
彼女の人生を圧縮して見せてもらって、最後にはうるってきた。
人生って、幸せって、ほんとなんなんだろうな。
結局足ることを知る者が幸せなのかもしれないな。
上ばかり見ていてもきりがない。
だからといって挑まずに終わるには人生は長い。
あの人はいいよね、って思える人にも、みんな人間だから色々あるんだよなあ。

個人的に合コン魔のりょうこさんが最後で一気に好きになったなw
一番いい男捕まえて玉の輿のってやる!って感じだったのに、会社辞めずにお金貯めて留学してそっちで就職とか、最高にかっこいいやん。
一番男に頼って生きていきそうなタイプだったのに一番しっかり強い女になっててめっちゃ好きだわ…ってなったw多分でも本人はすこし不本意だろうなwそこもいいw

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