「ワンダヴィジョン」に続くMCUフェイズ4の2作目は正統派アクションと見せかけて現代のアメリカの問題を盛り込みまくった意欲作でした。
「ワンダヴィジョン」から続いて描かれるのはサノスから世界を救ったアベンジャーズの行動が必ずしも良い事ばかりではなかったという事です。
人口の半分が消えた世界で五年間頑張ってきた人達と戻ってきた人達の間の分断、黒人が新しいキャプテン・アメリカになる事の周囲の消極的否定と現実のアメリカの移民問題と黒人差別の問題をヒーロー物にうまく落とし込んでいると思います。
ドラマとしてもキャップ大好きおじさんコンビのバディものとして楽しく観られました。
二代目キャプテン・アメリカの絶妙なパチモン感と降臨するシン・キャプテン・アメリカのかっこよさが最高です。
バロン・ジモとの共闘も熱いです。
ドラマシリーズでここまでのクオリティを見せられるとまだまだディズニー+から脱退できそうにありません。
次の「ロキ」はかなり楽しみです。
以下少しネタバレになります。
最終話で二代目キャプテン・アメリカのジョン・ウォーカーに救いがあったのが意外でしたしラストの引きも驚きました。
アメコミを読んでる方なら予想されると思いますがおそらくこれはMCU版スーサイドスクワッドというかヴィラン版のアベンジャーズのサンダーボルツをフェイズ5あたりにやるんでしょうね。
終盤登場したヴァルがニック・フューリー役としてUSエージェントがキャップ、パワーブローカーがブラックウィドウ的な役回りで。
そう考えると使えるキャラがいっぱいいます。「スパイダーマンホームカミング」のヴァルチャーや「アントマン&ワスプ」のゴーストとか「ワンダヴィジョン」のアガサとかアベンジャーズの各メンバーに対応しそうな感じで配置されるのではないでしょうか。
コミックではデッドプールやヴェノムやバロン・ジモ、タスクマスターもメンバーだったりしましたし。