チェルノブイリ原発事故を引き起こしたソビエトの嘘と隠蔽。
未だかつてここまでソビエトに切り込んだ映像作品があっただろうか。非常に衝撃的な内容でした。
まず映像面でのインパクトが強く、一話目から原発爆発や舞い上がる黒煙などのシーンが強烈。未曾有の災害が起きているという状況に目が離せません。
音響面でも放射線を想起させる効果音が不気味さや恐怖心を煽られ、視聴しているこちらにも危機感が伝わります。
話自体はサスペンスのようで一話目で事故が起こりその後謎が解明されていく構成が秀逸です。役者さんの演技も素晴らしく非のつけ所がありません。
1986年4月26日に何が起こったのか、原発に詳しくない一般人が視聴しても分かりやすく、すぐに引き込まれます。これは全人類が見るべき傑作ドラマです。
作中印象に残ったセリフが1つ
『みんな迷わず取るべき行動をとった』
嘘と隠蔽で塗れた中で人々は自らを省みずに責任を果たしていきました。彼らの行動は時代を問わず正しく普遍的なものだと思います。
チェルノブイリ とても良い作品でした。
