つちめこ

チェルノブイリのつちめこのレビュー・感想・評価

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
4.2
全5話ならサクッと観れるなんて思ったりしてましたが、一話一話の重みが凄すぎてとにかく気が滅入る目を逸らしたくなるの連続、惨状を5時間延々見せつけられるのに最後まで止められない気迫のドラマでした。
多くの人命を脅かす大事において保身に走る政治家というもはやステレオタイプな題材は分かりますが、事故の収束に奔走した専門家や、速やかに避難させるべき市民を連邦の体裁のために切り捨てていたというのはかなり堪えました。自らの命を断つことでしか真実を語る術がなかったという終わり方がとても悲しい
結構人間が見るに耐えない姿になっていたり、汚染された犬を射殺したり辛いシーンが続くのですが、あまりに淡々と話が進む無機質さがまた恐ろしさを醸し出していました。
このドラマを観たら脱原発が綺麗事など言っていられなくなるな〜と思います。
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