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石の繭 殺人分析班のKHinojiのレビュー・感想・評価

石の繭 殺人分析班(2015年製作のドラマ)
3.6
WOWOWの連ドラ、全5回、2015年初放送、小説原作。殺人事件を扱う新米女性刑事の物語。主演は木村文乃。
WOWOWはあまり見てないのですが某動画配信で最近知って、面白そうなので見てみました。

このドラマの最大の売りは、主人公の木村文乃演じる女性刑事があまりに弱弱しいところ。強いイメージの女性刑事のドラマは数多くありますが(アンフェアとかな)、これは真逆を行くストーリーです。その分、現実味があるかもしれません。
カッコイイ主人公なら憧れの目で見ることになりますが、弱っちい主人公の場合は見てる側は一緒に頑張れ!って応援したくなっちゃいますよね。そこを旨くついたドラマになっていると思います。木村文乃の演技も適任です、いかにも弱味噌って感じ。
未熟ではありますが、時々捜査に役立つ行動や発想がでてくることもあり、一歩一歩刑事として成長していく物語になっています。

全5回で扱われる事件は一連の連続殺人事件であり、それが主人公の過去にも関わってくるというよくある連ドラ的展開です。
タイトルは、死体がモルタルで固められているという異常な状態で残されており、まるで石の繭のように見えることから。犯人はなぜそのように死体を装飾するのか?が一つのキーになっています。

全体を通してのストーリーは、あまり急ぎず、かつ飽きられもしない程よいスピードで展開していきます(原作小説がいいのかもしれません)。
私は、全5話一気見で楽しむことが出来ました。

ただひとつ残念なこところがあって、途中で建物の爆発シーンがあるのですが爆発のCGがショボかったです。そこまで予算不足だったんだろうか・・・? ご愛嬌ってことで。

続編「水晶の鼓動」も作られています。

(2018/11 動画配信にて)
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