いのしん

今際の国のアリスのいのしんのレビュー・感想・評価

今際の国のアリス(2020年製作のドラマ)
2.3
「神さまの言うとおり」に似た作品。プレイヤーが生死をかけたゲームを淡々とこなしていくだけ。各ゲームにどんなトリックがあるかを考えて見破る、失敗すれば死という陳腐な設定。たまに回想のシーンが長く感じ、ストーリー展開の遅さに不満。
舞台は渋谷や原宿など現実の街を再現していて、しかも無人であるというシチュエーションを映像で作り出しておりワクワクさせるが、人が急にいなくなる、天からのレーザーで攻撃されるなど設定があまりにも現実離れしていてフィクション感が強く好みではない。ゲーム主催者の意図も明かされず、この世界はどのように作られたのかも謎のままでモヤモヤ感が残る。
終わり方も納得いかない。類似作品の「イカゲーム」や、特に「カイジ」などはシーズン2のような続編があるが、一作品ごとにちゃんと現実世界に戻れているところが良い。しかし本作はそうではない。絵札を除いたトランプのカードを全部揃えてクリアなのかと思いきや、NEXT STAGEへゲームが続くという終わりの見えないループ。シーズン2に続きそうだが、終わり方がはっきりしないので好みではない。