たけー

ロキ シーズン1のたけーのネタバレレビュー・内容・結末

ロキ シーズン1(2021年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

1シーズンで話終わってないので評価がつけられません。このドラマのことが好きかどうかもわからないまま終わっていった感じがしました。

最後は「マルチバース展開ができるようになりましたよー」ということでよいのでしょうか。その場合今までのMCUのタイムラインで分岐する場所ってあるのでしょうか。例えばエンドゲームラストのキャプテン・アメリカは分岐した時間軸を生きていたのでは?いやそうはならんのですか?今後の「ホワットイフ…?」はどういう扱いなのですか?等々、有識者の解説が待たれます。

第一話はTVAの内部のビジュアルや文鎮扱いのインフィニティストーン、「アベンジャーズのタイムトラベルは既定路線だったんで」という上位存在の視点等々、これの前が『ファルコン&ウィンターソルジャー』というMCUの中では比較的地に足のついた(いやファルコンは実際空飛んでるんですけど)ドラマだったギャップもあり、「とんでもねえもんが始まってしまった…」という興奮がありめちゃくちゃ楽しかったです。ロキが人生のダイジェストを見せられるシーンは思わず目頭熱くなりましたし(ここでもう私達が今まで観てきたロキと同じ経験をさせたことにするのずりー!と思いました)、これからロキとこの激ヤバ世界を頑張って冒険するぞ…と思いました。

しかし振り返って一番興奮したしロキに共感したのはこの第一話がピークで、それ以降は話が結局どこにいくのかが見えず(それが面白いドラマもあると思うのですが、今回はそうは思えませんでした。なぜ)、乗れなくなっていった印象です。「滅亡のときは何したって分岐しない!」という発見や剪定されたロキたちなどおもしろいシーンもあったのですが、それが物語自体の面白さと繋がっていかない感じというか、いやシーン1つひとつ物語の一部なのですが……。二時間くらいの映画の話を引き伸ばしてない?みたいなテンポにも少し感じました。

ただ『ファルコン&ウィンターソルジャー』はフラグスマッシャーズとの決着、新しいキャプテンアメリカの誕生、『ワンダヴィジョン』はワンダの起こした事変の終息、スカーレットウィッチの力についてワンダ自身が自覚、とこれまでのディズニープラス配信ドラマは次作へのクリフハンガーや伏線のばらまきがありながらも最終話までに一応事件の決着とフォーカスされたキャラクターの帰着があったので、『ロキ』も最終話には何らかの決着と呼べるものがあるのではないかと勝手に予想をして、実際最終話の序盤まではドキドキしながら見守っていたのですが、結局事件は終わらなかったし、ロキ自身にも何かの結末はなかったように思えてビックリしました。
もしかしたら時間軸が複数生まれたよ、ということがこのドラマの「解決」なのか?とも思えるのですが、せっかくスポットが当たったロキ自身の話の方が投げっぱなしなのは残念というか、モヤモヤしました。

シーズン2は色々話が動くと思うので期待大です!
たけー

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