ロキ シーズン2のmmmのネタバレレビュー・内容・結末

とにかく大風呂敷を広げた壮大な話で所々難解なところもありました。
でも、もうこの事態から抜け出すには道はひとつ、となった時のロキの覚悟から物語がぴったりとまとまっていく様に製作陣の気迫すら感じ、正直最後の15分間だけ別格なつくりです。あの盛り上がりは魅入る。
そうだロキは神だった！と改めて思い知らされました。
階段を登り玉座に座るロキのあのシーンのためだけにすべてが進んでいたのだと、まるで視聴者が在り続ける者と同期するような、そんな錯覚をしてしまいました(彼が本当にあそこまでの全てを計画していたかは分かりませんが)。

見た直後は余韻で逆に何も感じなかったのですが、日が経つにつれじわじわとストーリーが沁みてきます。
ロキの成長、決断、重責、安堵。そんな複雑な感情を表情と仕草だけで訴えかけてくるトム・ヒドルストンの表現力も光ります。
時をかけるシーンが多少雑だったのも緩急があってよかったです。