「ブラックウィドウ」で幕を開けるはずだったMCUのフェイズ4ですがコロナ禍による公開延期で今作が一番手になりました。
こんな変化球を開幕に持ってくるMCUの度胸というか自信が凄い。
正直MCUに対する事前知識が必要です。
全く知らない人が楽しむハードルは「アベンジャーズ エンドゲーム」より高いです。
冒頭から「奥様は魔女」を思い出させるアメリカの50〜60年代シットコム風のドラマが展開されます。
しかし段々と不穏な部分が……というお話。
ストーリーが進む度に60年代から70、80、90年代の時代を感じさせるシットコムに作風が変化していくのが面白いです。
こんなの見た事あるな〜と錯覚しそうです。
今シリーズでワンダとヴィジョンの2人が大好きになりました。
今までのMCUの中ではイマイチ印象が薄かったのですが今作でキャラが掘り下げられました。
特にスカーレットウィッチは原作コミックからマグニートーの娘という設定が消えている為、割りをくっていましたしね。
コミックファンは「ハウス オブ M」を思い出す展開だと思います。
クイックシルバーがまさかのアイツの方になっているのもユーモアが効いています。
ラストは切なくて大好きでした。
今作がフェイズ4のスタートである事と「ファンタスティックフォー」がMCUに参加するらしいのと、「スパイダーマン」の新作に歴代3人のスパイダーマンが出そうな事、「ドクター・ストレンジ」の新作タイトルを考え合わせるとマルチユニバース展開が進むんでしょうね。
次は「ファルコン&ウィンターソルジャー」に取り掛かります。
そう言ってる間に「ロキ」も始まりそうですしディズニー+の掌の上から抜け出せなさそうです。