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ホークアイのKINのレビュー・感想・評価

ホークアイ(2021年製作のドラマ)
4.2
まずもってホークアイを主人公にしたドラマシリーズでクリスマスという題材を合わせたコンセプトがアッパレ。家族を持つ唯一のアベンジャーズな訳でめっちゃ相性が良いのよ。
話の軸もクリスマスまでに果たしておうちに帰れるか??というシンプルなものなので非常に見やすい。

そして今作はケイト・ビショップというホークアイを継ぐであろうニューヒーローの紹介でもあるんだけど、ヘイリー・スタインフェルドのキュートさも相まってめっちゃ最高!彼女をこんなにも魅力に描けてる時点で大成功だと思う。

このケイトというキャラクターのおかげで、クリントのヒーローとしてのアイデンティティを暴いていくのも上手い。
スーパーパワーも持たないただの普通の人なのにアベンジャーズとして活躍してる。だからこそ普通の人々に勇気を与えるし、誰でもスーパーヒーローになれるんだという気持ちにさせるんだよね。今作はラストに普通の人々であるロールプレイングを趣味にしてる人たちが活躍する場面もあって、よりテーマを明確にしていて良いなと思った。
ホークアイってださいよね?弓とか弱いよね?というおおよその観客が思うであろうツッコミをメタ的に取り入れて、それもこれも込みで彼は愛すべきキャラクターなんだよ!と言い切ってしまうのがすごい。素晴らしい。
毎度思うけどマーベルスタジオは本当にコミックのキャラクターを愛しているし、その熱量が毎回伝わってくる。

また『ブラックウィドウ』で紹介されたエレーナの登場も、ただのファンサービスではなく、ケイトやクリントの描写を際立たせる役割になっていて良き。
これまでの育った環境が真逆のケイトとエレーナ。アベンジャーズに憧れ、ホークアイの大ファンであったケイトに対し、ナターシャを姉に持つエレーナは逆にアベンジャーズに対して負の感情を抱いてたと思うのよね。"アベンジャーズ"という存在のキラキラした側面を見てきたケイトと負の側面を見てきたエレーナというこのギャップも、この2人がバディとなっていくことを考えると熱い!
というかマカロニチーズ女子会や最終話のエレベーターのくだりとかまじ最高だった〜…
(エレーナはきっとこれまで友達もろくに出来ず、青春時代も送れてないだろうから、早くケイトと仲良くなってショッピングとかしてくれ)(あとMCUとか抜きにフローレンス・ピューとヘイリー・スタインフェルドという現代のトップスターが共演してるだけで100億点ですわ…)

あと特筆すべきはヴィンセント・ドノフリオ演じるキングピンの復活ね!
(まだ『デアデビル』シリーズの彼かは分からんが)
久々にクロスオーバーの熱さを体感できた…
ただ確かに最終話のキングピンはなんか小物っぽかったのが残念だったけど、きっとあれは死んでないだろうし、あの異様な恐怖を放つヴィランとしてまた出てきて欲しい。。

観終わった後はきっちりホークアイのこと好きになってるし、ケイトもまた見たい!
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