X-ファイル シーズン6の13の情報・感想・評価

エピソード13
アグア・マラ
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HalloweenGirl

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物語と演出 物語は、モルダーとスカリーがかつてのX-ファイル担当官・デールズの依頼でフロリダを訪れるところから始まる。 そして彼らが遭遇するのは、「水そのものが意思を持つ」かのような正体不明の寄生生物。 この生物の怖さは、見えないことと、どこにでもある“水”を通して襲ってくること。 排水口、トイレ、天井のライト、バケツの中 あらゆる場所に“死”が潜んでいるような演出が非常に秀逸だった。 特に、スカリーがバケツの水に手を入れて違和感を覚えるシーンや、 天井のライトの中に怪物がうごめいている演出は、 まさに“じわじわと追い詰められていく恐怖”を体現していてゾッとした。 命の誕生と恐怖の対比 このエピソードの秀逸なポイントは、“出産”という命の誕生と、“水の怪物”による死の恐怖が並行して描かれていたこと。 極限状態の中でスカリーが冷静に赤ん坊を取り上げ、 同時に状況を分析し、スプリンクラーによる真水での撃退を導いた姿は、 まさに彼女の知性と強さ、そして母性的な面までが一度に描かれていた。 モルダーと猫の象徴的なシーン モルダーが怪物に襲われ廊下に倒れた場面で、 外に出ていた猫が静かにモルダーを見つめるように佇んでいた描写は、 言葉のない“導き”のように感じられてとても印象的だった。 ☀️ ラストの余韻とユーモア 嵐が去り、命が守られた翌朝。 モルダーが少しずつ回復し、 デールズが「スカリーのような相棒がいれば、自分も引退してなかったかもしれない」と語る場面は、 二人の絆を静かに称えるようで心に残った。 そして最後に、デールズが「水でもどうだ?」と聞いた瞬間、 モルダーとスカリーが揃って「ノー!!」と返すラストは、 怖さと緊張の連続だったこのエピソードに、最高のブラックユーモアを与えてくれた。
tai

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