関東中央刑務所は、窃盗、放火、殺人を犯した囚人に加え、死刑囚も一緒に収容する全国でも珍しい通称『特別区』が存在する-。主任看守・平凡太(たいらぼんた)は、真面目で気弱なごく平凡な男。 仕事ぶりは堅実だが、収監されている囚人たちからは、事あるごとにイジメられたりと、ビクビクしながら、けれど日々平穏に暮らすことだけを考えながら生きている。 そんなある日、死刑囚専用の独居房『49号室』に、見覚えのある男が収監されてくる-。 それは、妹を殺した男…6年前、事故に見せかけて殺された妹の元旦那が死刑囚として 凡太の前に現れる。悪びれない、その傍若無人な態度に怒りを覚える凡太