ミレニアムの2の情報・感想・評価

エピソード02
地獄の灰
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miromiro

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※ 2 話まで視聴済 来るミレニアムを目前に控えた1997年のアメリカを舞台にした、(今のところ)1話完結型のサイコサスペンス。 ノストラダムスの予言など終末思想をベースにした異常殺人事件を、主人公がサイコメトラーとして捜査していく。 事件は聖書や黙示録を引用した見立て殺人になっていて、社会に問題提起を投げかける作りになっている。 テレアポでの稼ぎをテロ組織の活動資金に充てるなんていう、資本主義への冷笑も描かれていた。 将来への先行きの暗さと道理の通じない悪、その前に立ちすくむ主人公。 この主人公を演じるランス・ヘンリクセンの深い皺や疲れた表情が、作品の空気をより陰鬱にしていて、とっても良い。 2000年を前にした社会不安って、実際どうだったんだろうね。 と思いはしたけれど、扱う題材は性病の蔓延やブラック企業の洗脳などなど、今でもあるよねーうんうん、とそんなに古臭さは感じませんでした。 一方で、2000年を過ぎてもそう変わらない現代の世相に、なんとも言えない気持ちになりました。 肝心の話の内容自体は、主人公の特殊能力を発揮することで、遺体や犯行現場に近づいた時点である程度何が起きたか想像できてしまうので、怪事件を追うプロセスにそこまでの面白みはなさそうです。 世紀末を前にした社会や人の空気感や時流を楽しむドラマなのかなと。 いやしかし、「株式会社ゲヘナ」は中二が極まってんなと思いました。
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