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アリサ、ヒューマノイドのyokoのレビュー・感想・評価

アリサ、ヒューマノイド(2018年製作のドラマ)
3.5
原題がЛучше чём люди、翻訳すると「人間より優れている」もうタイトルからしてロボット反旗もの、それかロボットは人間のような愚かさで問題を解決しないという皮肉、とも読める。なのでふわっとしたアリサ、ヒューマノイドという邦題でもいいのかなш

半分の八話まで観た感想。ロシアのドラマだがそこに苦手意識がある人でも大丈夫。むしろロシアが観たい人にはロシアの文化や政治はあまり関わりがなく肩透かし。近未来的なプレーンな感じ。

アリサはハイテクロボ、明確な描写はないがセクサロイド、まあ美人で強いのだが、エクスマキナのようなロボット特有の溜めや踏ん張りを必要としない暴力性を感じない。エロや暴力がそこまで出てこない。実はこれがロシア的な保守性かもしれない。

ハイテクロボなのに認証が雑、汚れ仕事のプロがトドメを刺さず相手が生きてました。兄のクラスメート、アリサに殺害された男の嫁さん、妻の現旦那、妻に入れ知恵してる弁護士、このへんの扱いが雑。お茶の間的な主人公を騙して現旦那と子供たちをオーストリアに連れて行くみたいなすったもんだはいらなかったかもなあ。

はじめてアリサに人間的な表情を私が感じたのは主人公の妻に拒絶され追い出された時の顔、怒り、自分への情けなさ、が入り混じったような複雑さが良い。
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